中国ウオッチ

緊縮と成長、二兎追う中国 しわ寄せで重大事故多発か

6月、中国広東省広州で進む地下鉄建設の工事現場(ロイター)。山東省青島市では地下鉄工事で死亡事故が相次ぐ異常事態となっている
6月、中国広東省広州で進む地下鉄建設の工事現場(ロイター)。山東省青島市では地下鉄工事で死亡事故が相次ぐ異常事態となっている

 中国山東省青島市の地下鉄工事現場で労災事故が相次いで発生し、約2年間に計9人が死亡する異常事態となっている。工事関係者による手抜き工事の内部告発もあり、市民らの不信感は強まる一方だ。中国の各地方政府は、負債が膨張していることを受けて財布のひもを締める一方、他都市との“成長率競争”の中でインフラ建設を止めるわけにもいかない。こうした矛盾が、建設現場の事故という形で表面化している可能性がある。(北京 西見由章)

「手抜き工事」告発も

 地下鉄を運営する国有企業の「青島地鉄集団」によると5月27日、4号線の延伸工事現場で崩落事故が発生し、作業員5人が死亡した。わずか1カ月余り後の7月4日には1号線の工事現場で100平方メートルにわたる陥没事故が起こり、作業員1人が死亡。17年6月にも11号線のトンネル内で工事車両が横転、3人が死亡する事故が起きている。

 地下鉄工事の安全性に対する疑念に拍車をかけたのが、関係者による内部告発だ。

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