矢板明夫の中国点描

“盟友”を見捨てる習政権

8日、インド北部ジャム・カシミール州ジャムで、パキスタンの国旗を燃やす人々(AP)
8日、インド北部ジャム・カシミール州ジャムで、パキスタンの国旗を燃やす人々(AP)

 インド政府が6日、突然、パキスタンとの間で領有権を争うジャム・カシミール州の自治権を剥奪した。パキスタンは激しく反発し、インド大使を追放し、2国間の貿易を中止した。核を保有する国同士の対立が深刻化したことが世界中から注目を集めているが、パキスタンの長年の“盟友”である中国が今回、いつもと異なる動きを見せていることが、北京に駐在する外交関係者の間で話題となっている。

 9日夜、緊急訪中したパキスタンのクレシ外相が、中国の王毅外相と会談し「長きにわたって信頼できる友である中国が、正義をもって対応してくれるものと信じる」と支援を要請した。しかし、王氏は「カシミール問題は双方の協定に基づき、平和的な方法で解決すべきものだ。中国は現状を複雑化させる行動を取るべきではないと考える」と回答し、いささか冷たい反応を示した。

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矢板明夫の中国点描