黒瀬悦成の米国解剖

取材現場から排除される中露の国営メディア

 2017年1月のトランプ米政権発足当初からホワイトハウスや議会を取材していて気付いたことがある。米政権が事実上の敵性国家と見なす中国とロシアの国営メディアが、「自国政府を代弁する広報活動を行う代理人」だとされ、取材現場から着々と排除されているのだ。

 最近では今年6月、中国中央電視台(CCTV)の外国放送部門であるCGTNの米国支社(在ワシントン)が、米議会を取材する放送各社で構成される「ラジオ・テレビ記者会」から議会取材に必要な記者証の更新を却下された。