続く香港デモ どうなる「5大要求」と米のジレンマ

香港では抗議デモが続いている
香港では抗議デモが続いている

 【香港=藤本欣也】混乱が続く香港で31日、反中国・反香港政府デモが強行された。これで週末の抗議運動としては、「約100万人」(主催者発表)が参加した6月9日以降、13週連続となる。79日間続いた2014年の香港民主化運動「雨傘運動」を上回り、80日を超えた今回の抗議運動の行方はどうなるのか。

 抗議運動に参加する市民らの要求は当初、香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の撤回だった。その後、要求に応じない香港政府トップ、林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官の辞任を求める声なども高まった。

 現在、市民らの要求は「5大要求」に集約され、抗議運動側は「1つも欠くことができない要求だ」と主張している。