オーストラリア国籍の中国系作家、楊恒均氏が8月末、中国の治安当局に間諜(スパイ行為)の疑いで逮捕されたニュースを聞いたとき、頭にまず浮かんだのは「彼にスパイが務まるのか」という疑問だった。
相手国の機密情報を盗み出すことを生業にしているスパイは、周囲の人たちに印象を残さないような地味な立ち居振る舞いが求められるといわれるが、筆者が特派員として北京に駐在していた時代に交流があった楊氏は、とにかく目立ちたがり屋という印象だった。
オーストラリア国籍の中国系作家、楊恒均氏が8月末、中国の治安当局に間諜(スパイ行為)の疑いで逮捕されたニュースを聞いたとき、頭にまず浮かんだのは「彼にスパイが務まるのか」という疑問だった。
相手国の機密情報を盗み出すことを生業にしているスパイは、周囲の人たちに印象を残さないような地味な立ち居振る舞いが求められるといわれるが、筆者が特派員として北京に駐在していた時代に交流があった楊氏は、とにかく目立ちたがり屋という印象だった。