香港漂流

(中)1坪の部屋から抜けられない 不動産高騰招く中国マネーの“襲来”

1坪ほどの香港の住宅に暮らすジョシュア・ツォンさん。動ける空間は限られる(森浩撮影)
1坪ほどの香港の住宅に暮らすジョシュア・ツォンさん。動ける空間は限られる(森浩撮影)

 「こんな狭い部屋になぜ住まなくてはいけないのか。理由は簡単。中国のお金が押し寄せているからだと思っている」

 香港郊外・葵興地区の「トンフォン」に住むジョシュア・ツォンさん(29)はそう話した。

 トンフォンとは、1つの物件を壁で分割して、住居や事務所として貸し出す形式の不動産を指す。香港で定着しており、住宅難を象徴する存在として知られる。香港政府の統計(2016年)によると、約21万人がこのトンフォンに住む。