久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ

トランプ氏の足元みる北朝鮮 実務者協議「決裂」のわな

ストックホルムで5日、米朝協議終了後に声明を読み上げる北朝鮮首席代表の金明吉巡回大使(中央)。協議「決裂」は北朝鮮のシナリオ通りだったのか?(ロイター)
ストックホルムで5日、米朝協議終了後に声明を読み上げる北朝鮮首席代表の金明吉巡回大使(中央)。協議「決裂」は北朝鮮のシナリオ通りだったのか?(ロイター)

 今月5日にストックホルムで開かれた米朝代表団による7カ月ぶりの実務者協議。北朝鮮主席代表の金明吉(キム・ミョンギル)巡回大使は、交渉結果を「吐き気がする」と罵倒し、協議が今後進展するかは「米国次第だ」と牽制した。米国は2週間後の交渉再開に言及したものの実現は絶望的で、北朝鮮が設定した年末の交渉期限までは心理戦を強いられる。非核化の定義やロードマップ(行程表)さえ俎上にあがらぬままの米朝交渉は視界ゼロ。トランプ政権は北朝鮮の「わな」にはまったのか。

■「米国は安全」強調がトランプ大統領の弱み?

 トランプ米大統領は、北朝鮮に核実験や長距離弾道ミサイルの試射などを控えさせることで「米国の安全は守られている」とし、自身の外交手腕を自画自賛してきた。しかし現状では、トランプ氏がそうした「成果」に固執すること自体が、米国側の最大の弱点になっているといっていい。

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