矢板明夫の中国点描

強権に立ち向かうプラハ市長

民主化運動「プラハの春」がソ連軍の介入で51年前に終結した日の8月21日、欧州連合(EU)旗を先頭にプラハ市内をデモ行進する人々。強権に立ち向かう精神は今も健在だ(AP)
民主化運動「プラハの春」がソ連軍の介入で51年前に終結した日の8月21日、欧州連合(EU)旗を先頭にプラハ市内をデモ行進する人々。強権に立ち向かう精神は今も健在だ(AP)

 中央ヨーロッパ有数の都市、チェコ共和国の首都プラハ。1968年春から夏にかけて起きた民主化運動「プラハの春」が有名だ。軍事介入してきたソ連軍の戦車に、無防備の市民が勇敢に立ち向かう写真が世界中に衝撃を与えた。あれから51年が過ぎ、プラハは再び注目されている。

 10月7日、プラハ市政府は、中国の首都、北京市との「姉妹都市」関係の解消を決定した。決断したのは、昨年11月に当選した若き市長、ズデニェク・フジブ氏(38)。姉妹都市協定の第3条に「(台湾を中国の不可分の一部とする)一つの中国」条項が含まれていることが理由だ。

 プラハと北京が姉妹都市関係を締結したのは2016年だった。フジブ市長が当選後、北京市に対して「都市間の交流に、直接関係のない主権問題を条件にするのはおかしい」と、同条項の削除を求め続けたが、拒否されたため、関係解消に踏み切ったと地元メディアなどが伝えている。

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