李登輝秘録

第6部 薄氷踏む新任総統(4) 票固め「勝算あった」国民大会

国民党の会議で顔をそろえた党幹部の(左から)林洋港、李元簇、李登輝、●(=赤におおざと)柏村、連戦=1993年8月(李登輝基金会提供)
国民党の会議で顔をそろえた党幹部の(左から)林洋港、李元簇、李登輝、●(=赤におおざと)柏村、連戦=1993年8月(李登輝基金会提供)

 李登輝を台湾総統から引きずり下ろそうと、国防部長(国防相に相当)の●柏村(かく・はくそん)らが画策した1990年2月11日の「暁(あかつき)のクーデター」は失敗に終わった。だが、●ら国民党の守旧派はあきらめてはいなかった。

 2月11日に開かれた国民党の臨時中央委員会全体会議で李登輝が総統、李元簇(り・げんぞく)が副総統の候補者に決まったが、正式には3月21日に開かれる「国民大会」の選挙を待たねばならない。

 ●らは、代表が714人いた国民大会で過半数の支持を勝ち取れば、結果をひっくり返せると考えた。