解読

香港、強まる反共スローガン デモからレジスタンスへ 副編集長・藤本欣也

2日、デモ隊に襲撃された湾仔の新華社香港支社(藤本欣也撮影)
2日、デモ隊に襲撃された湾仔の新華社香港支社(藤本欣也撮影)

 ■「一国」の危機 焦る北京

 「逃亡犯条例」の改正問題に端を発した香港の政治・社会的な混乱は9日で5カ月を迎える。「反香港政府」から「反中国共産党」へ、「反林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官」から「反習近平国家主席」へ、デモ参加者たちのスローガンは変質した。党の重要会議、第19期中央委員会第4回総会(4中総会)で香港問題を集中討議した習指導部は、どう対処するつもりなのか。

                   

 中国国営通信社、新華社香港支社は、英領時代の香港において中国の代表部といえる存在だった。