茂木氏、経済テコに交渉打開狙い 領土問題は… 日露外相会談

日露外相会談に臨む茂木外相=19日、モスクワ(AP)
日露外相会談に臨む茂木外相=19日、モスクワ(AP)

 日露平和条約締結の前提となる北方領土問題で協議が膠着(こうちゃく)する中、経済産業相などを歴任した茂木敏充外相が19日、モスクワでラブロフ露外相との会談に臨んだ。得意の経済分野での協力をテコに交渉進展を狙う茂木氏。経済協力強化はロシアからの石油や天然ガスの供給拡大にもつながり、エネルギー安全保障の面でも有益だ。ただ、経済協力が先行しすぎれば、領土問題が置き去りとなる懸念もある。(モスクワ 力武崇樹)

 「経済関係閣僚としての経験も生かしつつ、貿易と経済関係全体を底上げする取り組みを進めたい」

 茂木氏は18日の貿易経済に関する日露政府間委員会でこう強調し、ロシア側が望む極東開発をめぐり、北海道や日本海側地域と一体となった大規模経済圏構想を打ち出した。