劇場型半島

またも中国に足下見られ 文在寅氏が訪中から持ち帰った“火種”

北京で首脳会談に臨む韓国の文在寅大統領(左)と中国の習近平国家主席 =2019年12月23日(聯合=共同)
北京で首脳会談に臨む韓国の文在寅大統領(左)と中国の習近平国家主席 =2019年12月23日(聯合=共同)

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が日中韓サミットに出席するため、2019年12月23、24日に中国を訪れた。日韓関係が極度に悪化した中だけに、安倍晋三首相との会談が注目されたが、文氏にとっては、もうひとつの重要な意味合いがあった。17年12月の訪中で中国側に冷遇されたと韓国内でさんざん批判されたことへの“リベンジ”だ。文氏は「われわれは運命共同体だ」と日中との連携を強調したが、韓国ではどう評価されたのか。訪中取材の結果を改めてリポートする。(成都 桜井紀雄)

中国は「対等」に苦心

 文氏は24日、中国四川省成都で安倍首相と中国の李克強首相と行った会談で「経済的にもわれわれは運命共同体だ」と述べ、こう続けた。「3カ国の経済はバリューチェーン(製品が顧客に届くまでの一連の過程)でつながっている。分業と協業体系の中で共に発展できるよう3カ国の経済協力が一層強化されることを望む」

 文氏は、日本による対韓輸出管理厳格化が国際分業体系を脅かすと批判してきており、韓国メディアは、日本の措置を間接的に批判したと解釈した。

 だが、発言の大部分は日中韓の連携の重要性を強調することに充てられた。

 「3カ国が共にする夢」について述べたいと前置きし、「中国は周辺国と『運命共同体』として共に発展していく夢を抱いている」と指摘。「日本は今年、『令和の時代』が幕開けし、平和に向けた新しい希望を抱いている」とし、「韓国は『共に豊かになる国』として朝鮮半島や北東アジアの平和と繁栄に寄与したい」と訴えた。

 日本の新時代を祝福しつつ、中国には、巨大経済圏構想「一帯一路」を持ち上げてみせた。ホスト国の中国はそれにどう応えたのか。

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