イラクは米イラン対立の最前線 司令官殺害で米の退潮加速 

 イランのソレイマニ司令官の葬儀で涙ぐむ最高指導者ハメネイ師(左)=6日、テヘラン(AP)
 イランのソレイマニ司令官の葬儀で涙ぐむ最高指導者ハメネイ師(左)=6日、テヘラン(AP)

 イラクが、米・イラン対立の最前線となっている。イラン革命防衛隊の精鋭を率いていた司令官が米軍に殺害されたのも、その報復としてイランがミサイルを撃ち込んだのもイラクだ。2003年のイラク戦争以降、不安定化した同国を勢力圏におさめようと争ってきた米国とイラン。司令官殺害は、イラクでの米国の退潮を加速させる可能性がある。

 米国は1980年代、中東有数の産油国イラクを、イランに対する防壁とみなしてきた。反米を掲げるイスラム教シーア派の政教一致体制が79年のイラン革命で誕生し、中東域内に革命の輸出を図ったためだ。革命防衛隊はその先兵だ。