米イラン緊迫

イラン方針転換の背景は国内外で強まる圧力回避

8日、イランの首都テヘランで、墜落したウクライナ旅客機の残骸を調べる当局者ら(ゲッティ=共同)
8日、イランの首都テヘランで、墜落したウクライナ旅客機の残骸を調べる当局者ら(ゲッティ=共同)

 【カイロ=佐藤貴生】イランが一転してウクライナ旅客機への誤射を認めた背景には、欧米で高まる批判にこれ以上、抵抗するのは困難だという判断があったとみられる。軍事対立が続く米国に加え、欧州との関係が悪化するのは避けたいとの思惑もうかがえる。関与を否定し続けた裏側で証拠隠滅を図った疑いも浮上し、イラン指導部は対外的な信用を大きく損ねた。

 イランのザリフ外相は11日、誤射は「米国の冒険主義」による危機のさなかに発生したとツイッターに書き込んだ。誤射は革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」の司令官が米軍に殺害され、反撃したイランが警戒する中で起きたため、責任の一端は米側にもあるとの考えを示唆したとみられる。