大内清の中東報告

米イラン緊張、IS復活に強まる警戒 イラク・クルド人自治区

14日、イラク北部のクルド人自治区で、イランのミサイルが着弾した場所を案内してくれた地元住民ら。米軍が駐留するアルビルから約80キロも離れた丘陵地帯にあった(大内清撮影)
14日、イラク北部のクルド人自治区で、イランのミサイルが着弾した場所を案内してくれた地元住民ら。米軍が駐留するアルビルから約80キロも離れた丘陵地帯にあった(大内清撮影)

 【イラク北部アルビル =大内清】米国によるイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」の司令官殺害と、それに対するイランの報復攻撃で、中東の緊張はこれまでになく高まった。応酬の舞台となったイラクの北部クルド人自治区では、緊張激化への懸念とともに、米国がイラクへの関与を低下させればイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の再台頭を招きかねないとの警戒が強まっていた。

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 8日未明にイランが放ったミサイルのうち一発は、米軍が駐留するクルド人自治区のアルビル基地から北西に約80キロもある軍用地の丘陵に着弾していた。近くの集落に住むヤセルさん(35)は「大きな爆発音がしたと思ったら、丘の上で火が上がっていた」と振り返る。