ロヒンギャと一帯一路は表裏一体 習主席、ミャンマー訪問へ

 G20大阪サミットで握手するトランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席=令和元年6月29日(AP=共同)
 G20大阪サミットで握手するトランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席=令和元年6月29日(AP=共同)

 【北京=西見由章】中国の習近平国家主席は17、18両日、ミャンマーを公式訪問する。同国で迫害され、バングラデシュに逃れたイスラム教徒少数民族ロヒンギャへの対応をめぐって欧米諸国がミャンマーと対立する中、中国は同国擁護の姿勢を堅持。調停者としてロヒンギャの早期帰還に向けた解決策も積極的に提示してきた。習氏の訪問を通じてミャンマーに対する政治的な影響力を拡大し、巨大経済圏構想「一帯一路」下のインフラ建設に弾みをつけたい考えだ。

 ■早期帰還問題、前進なるか

 中国国家主席の同国訪問は19年ぶり。習氏はミャンマーで政治の実権を握るアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相との会談のほか、同氏主催の宴会やウィン・ミン大統領らとの会談にも出席する。中国の陳海・駐ミャンマー大使が中国メディアに明らかにした。