英スコットランドで高まる独立運動 住民投票再実現へ燃える若者 EU離脱が背中押す

11日、スコットランド西部のグラスゴーで英国からの独立を求めデモ行進する人々(ロイター)
11日、スコットランド西部のグラスゴーで英国からの独立を求めデモ行進する人々(ロイター)

 英国の1月末の欧州連合(EU)離脱が迫る中、EU残留派が多くを占める英北部スコットランドで独立を求める声が高まっている。ジョンソン首相は独立の是非を問う2回目の住民投票の実施を拒否しているが、政府に圧力をかけ続ければ投票の実現につながると信じる現地住民は多い。一方、財政に与える影響を考慮して独立に反対する意見も根強く、世論は二分している。(エディンバラ 板東和正)

 「次の住民投票を実施できれば独立派が勝てる!」

 スコットランドのエディンバラ生まれの俳優、アンガス・ネルソンさん(20)は、2回目の住民投票について興奮気味に話した。