久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ

文政権、総選挙前に北朝鮮観光解禁の可能性

2018年4月、板門店宣言に署名後、共同発表に臨む韓国の文在寅大統領(手前)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(韓国共同写真記者団撮影)
2018年4月、板門店宣言に署名後、共同発表に臨む韓国の文在寅大統領(手前)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(韓国共同写真記者団撮影)

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が、対北朝鮮政策をめぐる米国との協議に不満を公言している。対北融和を図りたい北朝鮮と、制裁圧力を続ける米国。文大統領は「これ以上、米朝対話だけを見守っているわけにはいかない」と4回も述べて、北朝鮮への韓国人の個人旅行解禁に向けた検討を指示した。こうした一方的な政策にハリー・ハリス駐韓米大使が苦言を呈すると、与党の有力議員が「大使は朝鮮総督か」と難詰。米韓関係は険悪だ。4月の総選挙に向けて人気を回復させたい文政権が、選挙前に対北制裁解除に踏み切る可能性もある。

“踏み絵”の「期限」は2月末

 このところ、韓国統一省は北朝鮮への個人旅行解禁の準備で忙しい。

 韓国紙によると、同省は解禁が想定されるケースとして、▽離散家族や社会団体による金剛山(クムガンサン)・開城(ケソン)への訪問▽個人による第3国経由での北朝鮮訪問▽外国人による南北連携観光-を検討中とした。個人旅行は中国などの旅行会社に申し込んで韓国政府に名簿を送れば承認するというもの。旅行会社が北朝鮮からビザ(査証)を取得すれば、韓国側としては「問題なし」と判断するという。

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