久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ

金正恩体制を襲う「新型コロナウイルスの恐怖」

 12月31日、朝鮮労働党中央委員会総会に出席した金正恩党委員長(朝鮮中央通信=共同)
 12月31日、朝鮮労働党中央委員会総会に出席した金正恩党委員長(朝鮮中央通信=共同)

 北朝鮮が、新型コロナウイルスによる肺炎におびえている。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は肺炎の感染防止を「国家の存亡に関する重大な政治問題」と強調して、連日、中国当局の発表する情報や世界各地の状況を報道している。北朝鮮の対応は早く、1月22日から中国からの旅行者受け入れを無期限に停止し、中朝国境を封鎖にした。新型コロナウイルスが北朝鮮に流入した場合、感染対策はほぼゼロなので大流行が懸念される。一方、中朝の国境閉鎖は、金正恩(キム・ジョンウン)体制の財布を直撃することが確実だ。

無期限の中国旅行者遮断で大打撃が必至

 北朝鮮への中国人旅行者は韓国統計庁の数字で「年間20万人」といわれるが、実際は120万人を超える。中朝国境情勢に詳しい韓国の脱北者団体によると、中国人の北朝鮮観光には2種類ある。(1)「日帰りのビザ(査証)なし観光」と(2)「数日のコース旅行」だ。

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