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トランプ氏の対中貿易策は「再選」にらみながら 野党の方針見極め再び硬化も

1月15日、ホワイトハウスで米中「第1段階」合意の署名に臨むトランプ米大統領(左端)。合意の背景で、対中強硬派のライトハイザー米通商代表(右端)がムニューシン米財務長官(右から2人目)ら対中穏健派に同調したと伝わる(AP)
1月15日、ホワイトハウスで米中「第1段階」合意の署名に臨むトランプ米大統領(左端)。合意の背景で、対中強硬派のライトハイザー米通商代表(右端)がムニューシン米財務長官(右から2人目)ら対中穏健派に同調したと伝わる(AP)

 トランプ米大統領が中国と「第1段階」と呼ぶ貿易協定に署名した。米国が対中強硬策を連発し、米中経済が「デカップリング(分離)」に突き進むシナリオも薄れ、ダウ工業株30種平均は空前の3万ドル台をうかがう。両国はなおハイテク覇権争いの渦中にあるが、トランプ政権が11月の大統領選まで、「再選可能性」に傷をつけるような厳しい対中政策には慎重になる力学が働きそうだ。(ワシントン 塩原永久)

合意の本質は

 米中両国による署名式を2日後に控えた1月13日。

 「トランプ政権は安易な対中譲歩の合意を結んだのではないか」

 そんな疑念が米ワシントンで強まる中、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は、米FOXテレビに出演して「大きな前進を遂げた」「中国に立ち上がった大統領は初めてだ」などと強調し、協定への懐疑論を打ち消した。

 トランプ氏から信頼を寄せられ、対中交渉を仕切ったライトハイザー氏。政権きっての対中強硬派だった同氏が、番組で第1段階合意の「本質」を説明する場面があった。

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