「中国に残り、ともに闘え」 カンボジアやエチオピア 新型肺炎で配慮鮮明

1月30日、会見で新型肺炎について「冷静さを保つように」と促した、カンボジアのフン・セン首相(AP)
1月30日、会見で新型肺炎について「冷静さを保つように」と促した、カンボジアのフン・セン首相(AP)

 世界各国・地域が新型コロナウイルスの感染拡大を受け、入国や渡航の制限など対策強化に動く中、巨大経済圏構想「一帯一路」などを通じ中国との関係を深める国では露骨に中国に配慮する姿勢も目立っている。

 東南アジアで中国寄りの姿勢を鮮明にするのが、中国の支援で7%近い経済成長を続けるカンボジアだ。フン・セン首相は1月30日、「中国で就労したり就学したりしているカンボジア人は中国に残り、中国人とともに病気(新型肺炎)と闘わなくてはならない」として、自国民を運ぶチャーター便などを飛ばす予定はないことを強調した。