特派員発

カンボジアに中国の「植民地」 乱開発…地元民に不満蓄積 森浩

カンボジア南部シアヌークビルに次々と誕生する中国系カジノ。このカジノはフン・セン首相の別宅の向かいに位置する(森浩撮影)
カンボジア南部シアヌークビルに次々と誕生する中国系カジノ。このカジノはフン・セン首相の別宅の向かいに位置する(森浩撮影)

 中国が世界各地で巨大経済圏構想「一帯一路」などを通じて影響力を増す中、「中国の事実上の植民地」(シンガポール紙ストレーツ・タイムズ)とされる都市がカンボジアにある。人口の半分が中国人とされ、カジノなど街には中国語の看板があふれる。チャイナ・マネーは雇用を生み出したが、ひずみも顕在化しつつある。新型コロナウイルスへの対応でカンボジアが中国を支持し、両国の密接ぶりが浮き彫りになる中、中国に翻弄される現状を探った。

 カンボジア南部シアヌークビル。首都プノンペンから車で5時間、飛行機で約40分の距離にある港町だ。中心部「金のライオン像広場」に到着し、周囲を見渡すと、中国語の看板とカジノのネオンが目に入った。中国食材を専門に取り扱うスーパーもあり、道端では中国人とおぼしき男性が、中国の国民的缶飲料である「王老吉」を飲んでいた。街の雰囲気は中国の地方都市だ。

有料会員向け記事こちらは有料会員記事です (会員サービスについて)

産経ニュース会員(無料)に登録している方は、ログイン後に有料会員登録を行ってください