サイバー防衛で日本と連携へ 独自のサイバー防衛戦略持つエストニア首相単独インタビュー

インタビューに答えるエストニアのユリ・ラタス首相=12日午後、大阪府茨木市(薩摩嘉克撮影)
インタビューに答えるエストニアのユリ・ラタス首相=12日午後、大阪府茨木市(薩摩嘉克撮影)

 訪日しているエストニアのユリ・ラタス首相は12日、大阪府茨木市内で産経新聞のインタビューに応じ、同国が得意とするサイバー防衛分野で「日本と経験を共有し、親密に協力する準備がある」と述べ、日本との協力強化に意欲を示した。

 旧ソ連のエストニアは2007年、隣国ロシアとの関係が悪化するなか、大規模なサイバー攻撃を受け、政府機関の情報通信網がまひするなどの事態に陥った。この経験を受け、08年に首都タリンにサイバー政策の研究や演習を行う北大西洋条約機構(NATO)の研究機関が設置されるなど、現在はサイバー防衛分野の研究で国際的な拠点となっている。