中国全人代延期で首都防衛 習氏国賓訪日は流動的

北京市内の施設を視察し、マスク姿で手を振る中国の習近平国家主席(右手前)=10日(新華社=共同)
北京市内の施設を視察し、マスク姿で手を振る中国の習近平国家主席(右手前)=10日(新華社=共同)

 【北京=西見由章】新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、中国の立法機関、全国人民代表大会(全人代)の開催延期が正式に決まった。感染の広がりが収束する見通しは立たないままで、24日の全人代常務委員会は具体的な延期の期間に踏み込んでいない。習近平国家主席の国賓訪日をはじめ、今後の政治外交日程は依然として流動的だ。

 「全力で北京の防疫措置に取り組め」。習氏は23日の重要講話で北京周辺の「感染源を断ち切れ」と強調、首都の安全確保に神経をとがらせた。全人代の開催が念頭にありそうだ。