宮家邦彦のWorld Watch

米欧関係も「複雑怪奇」

ドイツ・ミュンヘンでの外相会談で米国のポンペオ国務長官(中央)、韓国の康京和外相(左)と握手する茂木外相=15日(共同)
ドイツ・ミュンヘンでの外相会談で米国のポンペオ国務長官(中央)、韓国の康京和外相(左)と握手する茂木外相=15日(共同)

 先日ドイツで恒例のミュンヘン安保会議が開かれた。日本からは茂木敏充外相が参加、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」構想推進の重要性を訴えるとともに、日露関係、北朝鮮、中東、新型肺炎などにつき、各国閣僚と議論したそうだ。昨年も河野太郎外相(当時)が参加しており、中国問題に関する日本からの対欧州情報発信はまずまず。

 だが、今回の会議で最も浮き彫りになったのは、米欧関係のさらなる険悪化だ。産経新聞も「米国務・国防両長官が中露の脅威への対応で欧州に結束を求めたが、英独仏は応じず、米欧同盟の亀裂があらわになった」と報じた。最大の原因が米トランプ政権であることは論をまたないが、米欧関係悪化の前兆はすでに1990年代からあったと見る。筆者の見立てはこうだ。

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