加藤達也の虎穴に入らずんば

新型肺炎 南北の指導者に好機か危機か

朝鮮労働党の政治局拡大会議を指導する金正恩党委員長。朝鮮中央通信が29日報じた(朝鮮通信=共同)
朝鮮労働党の政治局拡大会議を指導する金正恩党委員長。朝鮮中央通信が29日報じた(朝鮮通信=共同)

 世界の脅威となった「新型コロナウイルス」に、北朝鮮は半端でない警戒感を寄せる。高度な防疫・医療態勢に難がある上、毒性や感染力などの特徴も分からない。侵入されたら最後、国民どころか最高指導者の命だって危うい。北朝鮮は水際阻止を「国家存亡の問題」と捉えている。

 ただ疫病を“撃退”できれば金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の“伝説”になる。新型ウイルスという危機を、最高指導者の株を上げる一発大逆転の好機にしようとしているのか-。そんな気がしてならない。