マスクなし視察の正恩氏 新型コロナが映す北の“格差”

金正恩氏(手前、ロイター)
金正恩氏(手前、ロイター)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮は再び短距離弾道ミサイルを発射した21日、国会に当たる最高人民会議を4月10日に招集することを公表した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、北朝鮮は厳しい国内統制を続けているが、経済への打撃も大きいとみられる。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の相次ぐ演習視察や同会議の開催で、新型コロナに動じない姿勢を誇示する必要に迫られているようだ。

 ■防疫の「成果」アピールか

 21日付の党機関紙、労働新聞は、金氏が20日に朝鮮人民軍の西部前線連合部隊による砲撃対抗競技を指導したと報じた。21日にミサイルを発射した場所に近い黄海側で実施されたとみられる。金氏は2月末以降、日本海側で既に4回、訓練を視察しており、異例の頻度だ。

 双眼鏡を手に視察する金氏の写真も掲載されたが、目を引くのが誰一人マスクを着けていない軍幹部らの姿だ。これまでの訓練では、金氏を除く幹部はそろってマスク姿だった。感染疑いの者は金氏の周囲にいないと防疫の成果をアピールするかのようだ。

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