台湾産「和牛」確立目指す 李登輝元総統の夢

妻の曽文恵氏(左)とともに王燕軍秘書長(右)の案内で源興牛を視察する李登輝元總統=2017年11月6日(李登輝基金会提供)
妻の曽文恵氏(左)とともに王燕軍秘書長(右)の案内で源興牛を視察する李登輝元總統=2017年11月6日(李登輝基金会提供)

 台湾の李登輝元総統(97)が台湾産の「和牛」の育成に取り組んでいる。日本統治時代に日本から台湾に持ち込まれた牛の子孫を偶然に発見し、肥育や交配を行ってきた。年内にも交配種の肉質を確認し、大規模な繁殖に踏み出せるか判断する。台湾は牛肉の自給率が低く、成功すれば台湾の食肉事情が大きく変わる可能性がある。関係者は将来の日台協力にも期待を示している。(花蓮 田中靖人)

 台湾東部・花蓮の牧場に、日本時代から残された牛19頭とその子供や交配種の計70頭近くが育てられている。財団法人「李登輝基金会」が2016年、北部の陽明山で放牧されていた19頭を発見し購入した。調査の結果、1933(昭和8)年に持ち込まれ、台北郊外で飼育されていた約100頭の子孫で、黒毛和種に近い遺伝子を持つことが分かった。李氏の生家「源興居」にちなみ「源興牛」と命名した。

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