韓国総選挙

左派の独壇場に 予告していた保守への報復も

韓国総選挙で圧勝した与党・左派勢力は文在寅政権がとってきた路線をもとに、さらに思うがままに国政を動かすものとみられる(AP)
韓国総選挙で圧勝した与党・左派勢力は文在寅政権がとってきた路線をもとに、さらに思うがままに国政を動かすものとみられる(AP)

 【ソウル=名村隆寛】韓国総選挙で左派系の与党「共に民主党」が圧勝し、議席数を大幅に伸ばしたことで、自信をつけた与党・左派勢力は文在寅(ムン・ジェイン)政権がとってきた路線をもとに、さらに思うがままに韓国の国政を動かすものとみられる。保守派への攻撃を一層強め、さまざまな“報復”に出ることも必至の情勢だ。

 与党の勝因で最も大きいのは、新型コロナウイルス感染への政府の対応が評価された点で、敗北した保守系の最大野党、未来統合党の側もこれを認めている。

 野党は、親族らの不正疑惑で昨年辞任した●(=恵の心を日に)国(チョ・グク)前法相の選挙介入疑惑を政権与党の攻撃材料にした。ところが、世界を揺るがしている新型コロナの感染問題が、結果的に●(=恵の心を日に)国問題を吹き飛ばしてしまった。