ソウルから 倭人の眼

日本が認識すべき韓国の現実 左派が牛耳り、保守派は凋落

翌日の投開票を前に14日、ひざまずいて支持を訴える韓国の最大野党「未来統合党」の黄教安代表(中央)=ソウル(共同)
翌日の投開票を前に14日、ひざまずいて支持を訴える韓国の最大野党「未来統合党」の黄教安代表(中央)=ソウル(共同)

 4月15日の韓国総選挙で、左派の与党「共に民主党」が300議席のうち6割に当たる180議席を獲得し、歴史的な圧勝を果たした。敗北した最大野党「未来統合党」をはじめ、韓国の保守派は崖っぷちどころか茫然(ぼうぜん)自失の状態で、当分立ち直れそうにない。政権、国会を左派が掌握した韓国。一層厄介となりゆく隣国への的確な認識と対応を、日本は迫られている。(ソウル 名村隆寛)

徹底的にやられた保守

 選挙での与党の勝因は、「国難」と言われた新型コロナウイルスへの韓国政府の対応が最も大きかった。医療・防疫当局の努力のたまものなのだが、韓国では伝統的に国難に直面すると、社会が一体となって「立ち向かおう」という雰囲気になる。

 感染騒動が大きくなる前の1月ごろまでは、親族らの不正疑惑で昨年辞任したチョ・グク前法相の選挙介入疑惑などで与党は不利な情勢だったが、社会の懸念は感染問題に集中。「文在寅(ムン・ジェイン)政権に審判を!」と政権・与党を攻撃していた野党の叫びは、喫緊の問題のためにかき消された。

 選挙戦に突入し、1日当たりの感染者は減少していき、政府やメディアも「世界が韓国の感染防止対策を評価している」と自賛。有権者の多くが結果として、国難克服に努めた文在寅政権を認めたかたちだ。

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