日朝首脳会談、北は「拒否」崩さず 米朝交渉停滞が原因

西部地区の航空師団管下の攻撃機連隊を視察する金正恩朝鮮労働党委員長。日時は不明。朝鮮中央通信が12日報じた(朝鮮中央通信=朝鮮通信)
西部地区の航空師団管下の攻撃機連隊を視察する金正恩朝鮮労働党委員長。日時は不明。朝鮮中央通信が12日報じた(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

 安倍晋三首相が約1年前に決意を表明した日朝首脳会談について、北朝鮮は一貫して拒否する姿勢を崩していない。両国協議の行方を左右するのは非核化と経済制裁の解除をめぐる米朝交渉にほかならず、それが停滞していることが根底にある。米大統領選や金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の健康不安説といった事情を抱え、新型コロナウイルス禍の対応にも追われる両国。交渉の先行きは不透明だ。

 安倍首相が前提条件のない首脳会談開催の意向を示した際、北朝鮮は明確に拒絶の意を示した。「わが国に対し天下の悪行を尽くしながら、いけしゃあしゃあと。安倍一味の面の皮の厚さは熊の足の裏のようだ」(朝鮮労働党外郭団体の声明)。この後、対日姿勢に変化は見られない。

 国交正常化に伴う1兆円超の経済支援を期待しながら対日交渉に消極的なのは、対米交渉を先行させ制裁解除を実現しなければ「経済協力は『空手形』になる」と警戒するためだ。

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