習指導部「GDP倍増」目標に赤信号 体制揺るがしかねぬ失業者増大

中国陝西省西安市を視察する習近平国家主席(中央)=22日(新華社=共同)
中国陝西省西安市を視察する習近平国家主席(中央)=22日(新華社=共同)

 【北京=西見由章】中国の習近平指導部は5月に開く全国人民代表大会(全人代)で、新型コロナウイルスへの「偉大な勝利」を強調し、初動の遅れによって低下した国内の求心力回復を図る見通しだ。ただ感染拡大が招いた失業者の増加は共産党の一党独裁体制を揺るがしかねず、雇用の安定が急務となっている。2012年の共産党大会で打ち出した「20年の国内総生産(GDP)と1人当たり国民所得を10年比で倍増」させる長期目標にも赤信号がともる。

 出稼ぎ労働者(農民工)として北京の建設現場で働いていた河北省唐山市の斉さん(44)は失業状態が2カ月間続いた。「北京に戻れば14日間隔離され、費用は自己負担だ。仕事も少ない。隔離措置がなくなるのを待つしかない」。最近、地元で職を得たが、月収は北京よりも4千元(約6万円)低いという。

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