コロナ 知は語る

多国間協調が機能不全 国民国家の責任増す-エドワード・ルトワック氏

米戦略家のエドワード・ルトワック氏。東部メリーランド州の自宅書斎で(黒瀬悦成撮影)
米戦略家のエドワード・ルトワック氏。東部メリーランド州の自宅書斎で(黒瀬悦成撮影)

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は第二次世界大戦以来の危機と形容される。世界はどこへ向かうのか。戦略論研究の世界的権威として知られる米歴史学者のエドワード・ルトワック氏は危機が「世界の真実」を暴いたとし、国際秩序は多国間枠組みの機能不全を受け、「国民国家の責任」が増す時代に回帰すると予言した。

 --新型コロナが世界に与えた地政学上の影響は

 「第一は、欧州における(政治的な流れの)断絶だ。欧州連合(EU)は欧州諸国間の戦争を予防するために設立されたが、EUが直面した初の戦争並みの不慮の事態である新型コロナへの対応に失敗した。共有された医療情報や共通の医療戦略は存在せず、被害の少ない国が被害の多い国を助けるなどの相互支援もあまりなかった」

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