中国ウオッチ

コロナの“教訓”生きぬ中国 児童生き埋めの悲劇でも隠蔽体質

3月、マスク姿で演説する中国の習近平国家主席(AP)。新型コロナウイルスへの対応をめぐって統治システムに「弱点」があったと認めたが、この教訓から中国が隠蔽体質を改めることはあるのか
3月、マスク姿で演説する中国の習近平国家主席(AP)。新型コロナウイルスへの対応をめぐって統治システムに「弱点」があったと認めたが、この教訓から中国が隠蔽体質を改めることはあるのか

 中国河南省原陽県の住宅地建設予定地で4月中旬、遊んでいた男児4人がダンプカーの降ろした土砂に巻き込まれ、生き埋めになって死亡する痛ましい事故が起きた。この悲劇は中国全土の注目を集めたが、地元当局者は中国メディアの記者を「暴行」して取材を妨害、その携帯電話のデータを消去するなど情報隠蔽に走った。新型コロナウイルスの震源地となった中国の当局は、その隠蔽体質が感染爆発を招いたと国内外から指摘されているが、教訓は生かされていないようだ。(北京 西見由章)

児童に気づかぬまま…

 地元当局の発表や中国メディアによると、原陽県の住宅地基礎工事現場で4月18日午後、5~11歳の男児4人が、土砂をいったん運び込むために掘られたくぼみの中で遊んでいたところ、児童らに気づかないまま複数のダンプカーが大量の土砂を降ろし、生き埋めになった。

 まもなくパワーショベルがくぼみの中の土砂を付近に積み上げる作業を始めた際、「人形のような黄色い物体」を発見。近くで確認すると、男児の遺体であることがわかった。現場では夜までに他の3人の遺体が見つかった。

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