【ソウル=桜井紀雄】新型コロナウイルスの感染押さえ込みに成功したといわれてきた韓国が、ソウルの歓楽街のクラブを中心にした集団感染に揺れている。連絡がつかないクラブ来店客も多い。個人情報の露出を恐れているとみられ、積極的な情報公開が奏功してきた感染封じ込め策も見直しを迫られている。
ソウル・梨泰院(イテウォン)のクラブに絡む感染者は12日現在、102人。他の人との接触が多い看護師やデパート、コールセンターの職員、軍人も含まれ、首都圏を中心に感染者は南部の釜山(プサン)や済州島(チェジュド)まで広がっている。20代の客が80代の祖母に感染させた例も確認された。