G7拡大で対中包囲網強化 トランプ氏 ネックは韓国・ロシアか

トランプ米大統領(AP)
トランプ米大統領(AP)

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領が5月30日、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)の枠組みに韓国やインド、オーストラリア、ロシアを加えて「G10またはG11」に拡大させたい意向を表明したのは、自由と民主主義の価値観を共有する同盟・パートナー諸国を糾合し、中国に対抗するための国際連携を強化する狙いがある。

 トランプ氏のG7拡大構想は、対中国際包囲網の確立に向け、日本や韓国、豪州などとの2国間同盟に加え、多国間の枠組みでも関係緊密化を目指すものだ。その意味では、米政権がインド太平洋での同盟の価値を重視している証左とも受け取ることができる。