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相次ぐリアリティー番組出演者の自殺 SNS中傷に法的規制論も

英国の恋愛リアリティー番組「ラブ・アイランド」を放送する民放テレビ局「ITV」のスタジオ。同番組では、出演者の自殺が相次いでいる(ロイター)
英国の恋愛リアリティー番組「ラブ・アイランド」を放送する民放テレビ局「ITV」のスタジオ。同番組では、出演者の自殺が相次いでいる(ロイター)

 リアリティー番組の出演者らがSNSなどのインターネット上で誹謗(ひぼう)中傷を受けて自殺する事例が英国で相次いでいる。欧州の一部では、SNSを運営する事業者に暴力的な投稿の削除を義務付ける法律を導入するなど対策が進んでいるが、「言論の自由」を脅かす可能性があると懸念を示す声もある。(ロンドン 板東和正)

繰り返される「悲劇」

 「多くのネガティブな投稿のせいで、私は深い深い暗闇に落ちた」

 英国の恋愛リアリティー番組「ラブ・アイランド」に出演し、2018年に32歳で自殺したソフィー・グラドンさんは生前そう語っていた。英メディアによると、グラドンさんは16年に番組に出演後、ネット上の誹謗中傷に悩んでおり、自殺の要因の一つになったとみられている。