解読

米中対決…活路探る台湾・蔡政権 香港の民主派応援、人材流入に期待 台北支局長・矢板明夫

 台湾で5月20日に発足した2期目の蔡英文政権は、米中対立の本格化と、香港版国家安全法の導入など複雑な東アジア情勢に直面している。対応を一歩間違えば台湾を危険にさらす恐れがある。蔡氏は中国を刺激することを避けつつも、香港の民主派を応援し人材を積極的に受け入れる。米国との連携も強化して、親米反中路線を慎重に歩みながら、コロナ後の世界秩序の行方もにらんだ台湾の活路を見いだそうとしている。

「銅鑼湾書店」訪問

 中国の全国人民代表大会(全人代=国会)で、「香港版国家安全法」の制定方針を採択した翌日の5月29日、台湾の蔡英文総統は、台北市中心部にある香港系書店「銅鑼湾(どらわん)書店」を訪れた。

 2015年まで香港にあった同書店は、中国共産党体制を批判する書籍を販売したことなどを理由に、経営者ら5人が中国の治安当局に拉致・連行され、閉店に追い込まれた。その後、台湾に逃れた店長の林栄基氏はインターネットなどを通じて資金を募り、4月下旬に同書店を再開させたばかりだった。

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