北、金正恩氏の妹がヒール役で前面に 韓国・文政権にショック

北朝鮮の金与正朝鮮労働党第1副部長(聯合=共同)
北朝鮮の金与正朝鮮労働党第1副部長(聯合=共同)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(ヨジョン)党第1副部長は17日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領を「名ばかりの大統領」などと徹底的に批判した。正恩政権は、南北の橋渡し役だった与正氏を韓国に向けた「ヒール役」(悪役)に仕立て、初の南北首脳会談から20年、朝鮮戦争勃発70年の節目に間髪入れず攻勢を仕掛けることで、文政権を屈服させようとする狙いが垣間見える。

 「名ばかり大統領の演説は、自己弁明や責任回避でつづられ、むかむか感じる」。与正氏は17日の談話で、2000年に初めて行われた南北首脳会談での共同宣言から20年を迎えた15日に文氏が北朝鮮に対話や協力を呼び掛けた発言をこう批判した。

 韓国が米国に屈従したため、「北南(南北)関係が米国にもてあそばれるものに転落した」とも指摘し、これ以上、韓国は相手にしないとも突き放した。

 米国主導の対北制裁路線とたもとを分かたない限り、関係修復はない-と“三くだり半”を突き付けた形だ。北朝鮮は「米国より民族を優先せよ」と再三求めてきたが、文政権が米国との協調を理由に開城(ケソン)工業団地や金剛山(クムガンサン)観光といった経済協力事業の再開に踏み切ることはなかった。

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