「北京の買い物かご」で集団感染 経路不明、35万人ローラー検査

閉鎖され、人けのない北京新発地卸売市場=15日、北京市豊台区(共同)
閉鎖され、人けのない北京新発地卸売市場=15日、北京市豊台区(共同)

 【北京=西見由章】中国・北京市の食品卸売市場で起きた新型コロナウイルスの集団感染は、16日までの6日間で130人以上の発症者が出る事態となった。感染源や経路、感染が始まった時期は謎のままだ。習近平指導部のお膝元で発生した再流行の兆しに北京市当局は「戦時状態」を宣言、5日間で35万人以上にPCR検査を実施するローラー作戦を展開した。

 北京市豊台区の「新発地卸売市場」で集団感染が発生したことを受け、市内は再び厳戒態勢に逆戻りした。同市場で青果店を経営していた男性は「市場近くの自宅で隔離され、食事は出前をとっている。市場はいつ再開されるかわからない」と電話取材に話した。

 北京市幹部は17日の記者会見で、13日以降、同市場関係者ら約35万6千人を対象にPCR検査を実施したと発表。さらに今後、全ての食品市場や飲食店の従業員、医療従事者らも対象に同検査を拡大する方針も示した。検査への対応で休業する店舗も出ている。

 同市場は1日約1万5千人が往来。北京市内に供給する農産品の8割が取引され「北京の買い物かご」と呼ばれる。市内のスーパーの女性従業員によると、13日に同市場が閉鎖されて以降は「連日買い物客が増え、午後2時には野菜が売り切れる。値段もやや上がった」という。

有料会員向け記事こちらは有料会員記事です (会員サービスについて)

産経ニュース会員(無料)に登録している方は、ログイン後に有料会員登録を行ってください