石平のChina Watch

頓挫した李首相の「露店経済」

習近平国家主席(左)と李克強首相 =5月21日、北京(ロイター)
習近平国家主席(左)と李克強首相 =5月21日、北京(ロイター)

 今月初旬から、中国で「露店経済」という言葉が突如脚光を浴び、最もホットな話題となった。発端は先月28日、全人代閉幕後の記者会見での李克強首相発言である。中国の就業(雇用)問題に言及した際、李首相は某西部都市を実例に上げ、「この都市で3・6万軒の露店を設置した結果、一夜にして10万人の雇用を作り出した」と語った。

 続いて今月1日、李首相は山東省煙台市を視察した際、街角の露店の店主に声をかけ、「露店経済は雇用機会を生み出し、国家の活力の源である」と「露店経済」という言葉を使って絶賛した。

 それからの1週間、「露店経済」の言葉が独り歩きして一躍、世間の脚光を浴びた。テレビや新聞や経済誌がそろってこの話題を取り上げ、「露店経済の雇用効果」をめぐって熱い討論を交わす一方、「露店こそは中国経済の干天の慈雨だ」と、「露店経済」礼賛のキャンペーンを展開し始めた。

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