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マスク「着用派」「拒否派」 新たな文化戦争が政争の具に

左は戦没将兵記念日の5月25日、サングラスと黒いマスク姿でデラウェア州の慰霊碑を訪れたバイデン前副大統領。右は5月21日、視察先の米ミシガン州で記者団の取材を受けるトランプ大統領。「マスク姿を見せたくない」などと語った(いずれもAP)
左は戦没将兵記念日の5月25日、サングラスと黒いマスク姿でデラウェア州の慰霊碑を訪れたバイデン前副大統領。右は5月21日、視察先の米ミシガン州で記者団の取材を受けるトランプ大統領。「マスク姿を見せたくない」などと語った(いずれもAP)

 世界で新型コロナウイルスの被害が最も深刻な米国で、感染対策に効果的とされるマスクの着用をめぐり論争が起きている。米政府は4月初旬にマスク着用を奨励したものの、一部の国民は抵抗感を示し、義務化した自治体に対しては「個人の自由の侵害だ」と反発。マスク嫌いとして知られるトランプ米大統領と、民主党のバイデン前副大統領が応酬を繰り広げるなど「政争の具」にも発展している。(ニューヨーク 上塚真由)

「マスク姿を見せたくない」

 米国でコロナ禍が始まって以降、トランプ氏は公の場では一度もマスク姿を披露していない。5月21日に中西部ミシガン州の自動車工場を視察した際には、マスクをつけずに報道陣の前に登場。記者にその理由を問われ、「(記者がいない)他の場所では着けていた。報道陣にマスク姿を見せて喜ばせたくなかった」と説明。「正直言ってマスク姿の私は、より格好良く見える」とも語った。

 4月初旬に米疾病対策センター(CDC)が推奨方針を決定した際には、「私は着用するつもりはない」と言い切ったトランプ氏。同氏のマスク嫌いの理由については、「マスク姿が弱弱しく見えると考えているからだろう。虚栄心の一種」(米紙ワシントン・ポスト)、「(トランプ氏が重視する)経済再開よりも、自らの健康に気を取られているという印象を与えることを懸念している」(AP通信)などの分析が飛び交っている。

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