石平のChina Watch

欧州へ秋波…習主席の片思い

中国の習近平国家主席(ロイター)
中国の習近平国家主席(ロイター)

 先月22日、中国の習近平国家主席は欧州連合(EU)のミシェル大統領、フォンデアライエン欧州委員長とのテレビ会談に臨んだ。そこで習主席は、中国と欧州との関係性についての新しいコンセプトを提示したのである。

 彼曰(いわ)く、中国と欧州は「世界の安定と平和を維持する2大勢力となるべきであり、世界の発展と繁栄を牽引(けんいん)する2大市場となるべきであり、多国間主義を堅持し、世界の安定化を図るための2大文明であるべきだ」という。

 習主席はそれまでにも、中国と欧州との「全面的なパートナーシップの構築」を盛んに唱えてきたが、上述の会談において彼は初めて、中国と欧州のことを「2大勢力、2大市場、2大文明」と位置付けた上で、両者が連携して今後の国際政治と世界経済をリードしていくべきだとの考えを示した。