WTO事務局長選

韓国「中堅国・仲裁者」を強調 英国の直前の出馬が微妙な影響も

WTO次期事務局長選の立候補を表明した韓国産業通商資源省の兪明希・通商交渉本部長=韓国・世宗(聯合=共同)
WTO次期事務局長選の立候補を表明した韓国産業通商資源省の兪明希・通商交渉本部長=韓国・世宗(聯合=共同)

 【ソウル=名村隆寛】世界貿易機関(WTO)の事務局長選に産業通商資源省の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長が出馬した韓国は、「中堅国・仲裁者」の立場を掲げ、選出されれば「初の女性事務局長」になると強調、外交網を駆使した加盟国の支持獲得を狙っている。

 貿易摩擦など米中が対立する中で、韓国は中立国の役割を果たし、中堅国として先進国と開発途上国の間の仲裁役になれるとアピールする構えだ。一方で兪氏は出馬表明に際し「WTOの国際協調体制の復元・強化は韓国経済や国益に重要だ」と語っており、韓国の国益実現への期待は強い。

 その背景には経済の低迷に加え、日本政府による半導体材料の輸出管理厳格化をめぐり、韓国がWTOでの紛争解決手続きを再開したことがある。

 日本政府関係者の発言やメディアの報道を韓国側は「日本は韓国のWTO事務局長への立候補を積極的に阻止する姿勢」(ハンギョレ紙)ととらえ、「日本による妨害論」を展開している。

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