「日本への抗議は筋違い」「中国に利用されている」台湾元副総統・呂秀蓮氏一問一答

尖閣諸島の手前から南小島、北小島、魚釣島=沖縄県石垣市
尖閣諸島の手前から南小島、北小島、魚釣島=沖縄県石垣市

 台湾の呂秀蓮元副総統とやり取りは以下の通り。

 --尖閣諸島の住所地表記の変更が波紋を広げている

 台湾の野党、中国国民党が中心となり、日本に対する抗議活動をいろいろと準備していたようだが、支持はあまり広がっていない。時代が変わり、新しい発想が必要だ。そもそもこの問題は第二次世界大戦後、米国が主導したサンフランシスコ平和条約を締結した際、釣魚台が台湾と一くくりにされなかった歴史を見なければならない。当時、日本が主権を放棄したのは台湾と澎湖諸島であり、釣魚台は沖縄の一部として米国の統治下に入った。その後、米国はその施政権を日本に返した。この2つの出来事が今の状態を作っている。台湾が文句を言うなら米国に言うべきで、日本に抗議するのは筋違いだ。

 --呂氏自身も若い頃、保釣運動(釣魚台を守る運動)に参加した

 米国に留学中の1971年だった。台湾の領土である釣魚台が米国によって日本に返還されると聞いて、留学生仲間と一緒にシカゴの日本領事館に行って抗議した。当時の台湾の国民党政権は米国とトラブルを起こしたくない思惑があり抗議活動に消極的だったが、その代わりに中国の工作員が運動にひそかに介入した。彼らは台湾人の学生リーダーを招待して合宿するなど裏でいろいろと動いた。私は台湾社会の分断、そして台湾と日本を対立させることが彼らの目的であることに気付いた。その後、私なりに歴史を勉強し、運動に対する不信感が高まり、身を引いた。

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