外国人バイヤーの姿が消えた「100円ショップの故郷」 力強さ欠ける中国経済

浙江省義烏にある世界最大級の卸売市場。主に国内向け商品を扱う一部の店舗を除いて客足はまばらだった=6月(三塚聖平撮影)
浙江省義烏にある世界最大級の卸売市場。主に国内向け商品を扱う一部の店舗を除いて客足はまばらだった=6月(三塚聖平撮影)

 中国国家統計局が16日発表した2020年4~6月期の実質国内総生産(GDP)は、なんとかプラス成長に転じた。なりふり構わない対策で新型コロナウイルスの感染拡大を押さえ込み、政府主導による生産や投資の回復を各国に先駆けて進めた結果だ。しかし、中国経済を牽引(けんいん)してきた輸出は世界で続く感染拡大に加え、米国などとの対立を背景に弱含んでいる。訪れた中国沿海部の巨大卸売市場からは、外国人バイヤーの姿とともにかつての活気は消えていた。(浙江省義烏(ぎう) 三塚聖平、写真も)

 上海から高速鉄道で約2時間の義烏には、世界最大級の卸売市場がある。見本市会場のような巨大施設に7万軒超の卸売業者がひしめく。安値で大量の品を調達できるため、日本からの買い付け業者(バイヤー)も多く「100円ショップの故郷」とも呼ばれる。

 6月中旬に市場を訪れると、プレゼント用品を扱う女性経営者が「とても悲惨。世界中どこも良くない」と静かな店内で力なく話した。海外向け取引の状況について聞くと「一切ないよ」と即答した。同業者が集まる一帯に通行人の姿は少なく、子供が通路で寝転がって遊んでいた。

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