解読

終身独裁に道開くロシア改憲 反プーチン隠す国民投票の欺瞞 外信部編集委員・遠藤良介

 ロシアで憲法改正の是非を問う国民投票が行われ、投票者の過半数が賛成して改憲が成立した。4日に施行された改正憲法には、プーチン大統領(67)のこれまでの任期を帳消しにし、通算4期目が終わる2024年以降も2期12年間続投できるようにする条項がある。プーチン氏による事実上の終身独裁に道が開かれ、ソ連崩壊から30年近くを経たロシアは重大な節目を迎えた。

 2000年に大統領に就いたプーチン氏が36年まで続投した場合、最高指導者としての在任期間はソ連の独裁者、スターリンの29年を抜き、帝政時代のピョートル大帝に迫ることになる。プーチン氏は83歳になっている計算だ。

 中央選管によると、このほど行われた改憲の国民投票には有権者の68%が参加し、賛成票が78%、反対票が21%だった。プーチン氏の長期続投が圧倒的多数に支持されたような印象を与えるが、これには重大なカラクリがある。

 憲法の改正点は200カ所以上に及び、一括して投票にかけられた。プーチン氏の任期に関する部分はごく一部だ。テレビで投票を呼びかけるCMがふんだんに流されるなど一大キャンペーンが展開されたが、大統領任期についてはほとんど触れられなかった。

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