宮家邦彦のWorld Watch

専守防衛とは抑止防衛

イージス・アショア配備計画を断念したことについて説明する河野太郎防衛相(左から2人目) =6月25日、自民党本部(田中一世撮影)
イージス・アショア配備計画を断念したことについて説明する河野太郎防衛相(左から2人目) =6月25日、自民党本部(田中一世撮影)

 防衛相によるイージス・アショア計画断念発表以降、自民党を中心に防衛政策論議が再び始まった。敵基地攻撃能力も結構だが、虚心坦懐(たんかい)に考えれば、議論は結局「専守防衛」に行き着く。外務省時代に何度も説明させられたこの不思議な概念、実は筆者にもよく理解できない部分がある。防衛省ホームページ(HP)では専守防衛を「相手から武力攻撃を受けたときにはじめて防衛力を行使し、その態様も自衛のための必要最小限にとどめ、また、保持する防衛力も自衛のための必要最小限のものに限るなど、憲法の精神にのっとった受動的な防衛戦略の姿勢」と説明する。これを一読して理解できる人は恐らく天才だろう。