米国務長官演説、中国に“最後通告” 自由主義と共産主義の全面対決

23日、米カリフォルニア州のニクソン大統領図書館で演説するポンペオ国務長官(UPI=共同)
23日、米カリフォルニア州のニクソン大統領図書館で演説するポンペオ国務長官(UPI=共同)

 ポンペオ米国務長官によるトランプ政権の中国政策演説は、新型コロナウイルス危機で既存の世界秩序が揺らぐのに乗じて覇権主義的傾向を一層強める中国に対抗するため、米国が自由主義諸国を束ねていく決意を明確に打ち出した。東西冷戦の終結とソ連崩壊から約30年。米国および同盟・友邦諸国は別の共産主義体制、中国との全面対決に突入しつつある。(ワシントン支局長 黒瀬悦成)

 「世界各国が自由と専制のどちらを選択するかの問題だ」。ポンペオ氏は演説後、司会者との対談でこう指摘し、米国と一緒に中国の脅威に立ち向かうことを選んだ国々は「米国が支えていく」と言明した。