中国軍事情勢

米中の緊張高まる 南シナ海、台湾めぐって表れる構造対立

南シナ海に展開する米空母ロナルド・レーガン(手前)とニミッツ(奥)=7月6日(米海軍提供=AP)
南シナ海に展開する米空母ロナルド・レーガン(手前)とニミッツ(奥)=7月6日(米海軍提供=AP)

 南シナ海と台湾問題をめぐり、米中両国の軍事的な緊張が増している。軍事演習などの報道が相次ぎ情報への感度が低下する傾向すら見受けられるが、個別の事案を詳細に見ると、確実に緊張が高まっている現状が浮かび上がる。(田中靖人)

 南シナ海では今年に入り、米軍の動向に注目が集まった。特に7月には米空母2隻態勢で2012年9月以来、約8年ぶりの演習を実施。うち1隻はその後、日豪の艦艇とも合同訓練を行った。台湾の公的シンクタンク、国防安全研究院の欧錫富研究員は7月末の論考で、中国の対艦弾道ミサイルの脅威を受ける南シナ海に空母2隻を派遣したことは「米国がリスクを取り、開戦してもかまわないという決心を示した」と分析した。また、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)は7月中旬、地上監視能力の高い特殊偵察機「ジョイント・スターズ」が中国南部・広東省の沖合72カイリ(約133キロ)にまで接近するなど、中国大陸沿岸部での米軍機による偵察活動が活発化していると伝えた。

 8月に入ると、南シナ海に加えて、台湾をめぐっても軍事的な緊張が増している。

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